フェイルセーフ設計、Fail Safe Design、とは何らかの不具合、故障、などが発生した際に安全側に機能する様に設計することである。
船の閉区画への通風においての例。火災発生を想定してFire Damperが装備されている。通風ファンの通風ダクトにダンパーを設置し火災が発生した際にダンパーを閉じて火災の延焼につながる空気の供給を止めるためだ。ダンパーの開閉を圧縮空気で行う場合フェイルセーフ設計を適用する。すなわち、Air to Open/Air less Close とする。圧縮空気が送られるとダンパーは開き、圧縮空気供給が閉じられるとダンパーは閉となる。これが何故フェイルセーフ設計なのか。圧縮空気が供給出来ない不具合が発生したときを考えれば分かる。空気供給できない場合自動的にダンパーは閉となる。火災が起きてなくてもダンパーは閉となる。その時は空気供給を再開すれば良い。空気供給の配管に問題があったときや供給用の空気圧縮機に不具合があったとき、などのケースが考えられる。この様にしておけば火災の発生の際は空気供給を止めればダンパーは閉となる。つまり、Air less Close。空気供給なしでダンパーを開く設計にすると火災発生してかつ圧縮空気供給が出来ない場合にダンパーを閉じることが出来なくなる。これがフェイルセーフ設計の一例。
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