日本とブラジル 電力事情比較

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以前に勤めていた会社は電力会社を顧客として発電所にタービンなどを納入していたので日本国内の電力供給において電力の質やバックアップ体制が海外に比べ比較的しっかりしていて信頼性があることは何となく分かっていた。

分かってはいたがブラジルに移り住み1年弱過ごすとなるほど日本で一般家庭に供給する電力の質の高さは完璧に思えた。

まず、ブラックアウト。つまり停電だがブラジルでは普通に起こり得る。住んでいたブラジル南部のリオ・グランデではよく雨の降った後に停電になった。部屋の電気が消えしばらくするとまた灯がともるので短時間なのだがだいたい決まって雨が降った後で晴れた日に停電になった記憶がない。多分近くの変電所で設備に不具合かトラブルがあっているのかなと現地で日本人同士で話し合っていた。ブラジル人にとって停電は日常のことなのだ。なのであまり話題にならない。日本では台風や地震でなら停電は仕方がないなという感じだが。

停電ばかりではない。夏のある日部屋で当たっていた扇風機が急に不規則な音を鳴らし始めた。ブンブンからブ〜ンブ〜ン、そしてまたブンブンに戻るといった感じで羽根の回るスピードが安定しない。アレッ?日本から持ち込んだこの扇風機。ゆらぎの機能あったっけ?帰国するときには電気製品などの大物はそのままブラジルに残す可能性が高いと思いさほど高価なものは求めず機能も最低限のものを選んだつもりだ。扇風機の根元のボタン類を見たがやはりそんな複雑な機能はない。結局周波数が安定していないことが分かった。関東なら50Hzの周波数。そんなものは一定で不安定になるとは想像もしていない。どんなことが起こると不安定になるのか分からないけど扇風機の様な回転体のスピードが安定しないのが音で感じられるほどはっきりした形で出てくるとは。

国土の広さや人口の過疎と過密など様々な要素も考慮しなければ単純に日本とブラジルを比較は出来ないが日本の電力事情はかなりハイスペックで高品質なのだと思う。

 

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