病院船

一般

最近病院船が必要との話題が出ている。かく言う自分も漠然と病院船を企画し設計してみたいと長年思っていた。

 

今とは違い会社勤めをしていた頃である。上司と病院船の話題となったとき以前に検討したことがあるとのことだった。病院船というのはその建造目的は災害や戦時の非常時を想定してのことである。問題は平時とのことだった。病院船の本来の役割が求められない通常の平時において維持費やなんやらを考えると難しいとのことだった。

 

通常考えられる病院船の活用法は平時では母港を決めて日常も普通の陸上の病院と同じ役割を持たせ、非常時にはその通常の業務・任務を離れ本来の役割を担う。そんなところだろうか。これが実際的でないのは非常時に平時の業務から即解放して母港を離れることが出来るのかということだろう。

 

それはともかく、非常時に活用出来る病院船でまず必要なのは患者の船への搬入方法・ルートである。船なのでヘリポートを備えてドクターヘリで搬入することが一般的である。しかし、非常時にはヘリで運べる人の数と頻度は心許ない。やはり陸路からの搬入も考慮する必要がある。ならば日本国内を想定するならば救急車になる。そうなると外観は少なくともフェリーやあるいはRORO船の様な構造を考えねばなるまい。出来るだけ長いランウェイで寄港出来る港を増やす。内部構造にも寄るが船尾と船側のサイドに一つずつランプが付いていたら入港も出港もし易くオペレーションの選択が広がる。

 

病院としての機能の何をチョイスし何を捨てるかによって病院船のスペックが当然変わってくる。しかし、非常時に機能する機動性を求められるとなればヘリポートと2つのランプ・ランプウェイは必須ではないかと考える。

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